CK協働プロジェクト 事務支援室
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プロジェクトの概要

プロジェクト運営

 京都大学とキヤノンは、対等の立場で本プロジェクトを運営している。
最高総括責任者である京都大学総長の下に、京都大学の研究担当理事・副学長、工学研究科長、医学研究科長、附属病院長、情報学研究科長、ならびにキヤノン株式会社代表取締役副社長、R&D戦略推進センター長、医用イメージングプロジェクト・チーフらから成る運営委員会を組織し、プロジェクト運営に関する重要な事項につき審議、決定する体制を確立している。

 最高執行責任者ならびに指名された京都大学とキヤノンのプロジェクト推進委員から成る推進委員会を3ヶ月に1回開催する。プロジェクトの業務活動・研究方針・組織の編成、予算決算、知財管理などプロジェクトの実施に関する重要事項を審議し実施している。

 執行責任者・協働機関選出委員・研究グループリーダーから成る実行委員会を月1回開催する。研究活動計画・業務計画・予算計画等作成および研究進捗の管理等、業務に関する事項を審議し実施している。

 外部有識者から成る諮問委員会を年1回開催する。最高総括責任者が招集し、プロジェクトの進捗状況を報告し、プロジェクト運営に関する重要事項の審議に資する助言を受けている。

 本プロジェクトの研究部門には、2015年4月現在、京都大学から99名の教員・研究者が参画している。これにキヤノン側から日常的に研究ならびに企画・運営を担当する専任社員、研究員125名が参画し、平成24年8月から参画している大塚製薬株式会社は、派遣研究員1名、及び企画・運営に2名が参加するなど、総勢227名もの研究者が一体となって本プロジェクト研究を展開している。

 研究課題ごとの達成目標を共有し、両機関のポテンシャルを最大限活用するための分担研究内容を決定している。各研究グループにキヤノンの研究員が常駐的に参画し、明確な責任と役割分担の下に協働研究を実施している。全体の研究成果報告会を年度末に開催するとともに、各研究グループの最新の研究成果報告を推進会議の後段を利用して行っている。また、新たに開発した診断機器の臨床研究を促進する特任准教授をキヤノンから任用、加えて医療機器開発、医工連携を推進するプロジェクトマネージャを雇用している。

京都大学
特定教員 9名
(内原籍離脱  2名
復帰(昇格) 1名)
参画教員 49名
博士研究員 10名
研究補佐員 7名
研究協力者 24名
小計 99名
キヤノン
研究企画運営 8名
研究員 117名
小計 125名
大塚製薬株式会社
研究企画運営 2名
研究員 1名
小計 3名
合計 227名

 
プロジェクト研究参画人員数
(2015年4月現在)


医工融合分野人材育成

 京都大学では、2005年度に文部科学省科学技術振興調整費による新興分野人材養成プログラムの一つとして開設された教育組織「ナノメディシン融合教育ユニット」により、先端医工学領域において産学官で活躍できる人材を育成してきた実績に加え、先端医工学研究ユニット(2007年度)、医学研究科医工情報学連携コース、工学研究科融合工学コース(2008年度設置=生体・医工融合分野・2013年度設置=総合医療工学分野)および2012年度からは「博士課程リーディングプログラム」を活用し、臨床現場と連携した医工融合分野の人材育成を行っている。

 本プロジェクトの協働研究により、大学院修士・博士課程学生が協働研究を通してORT(On the Research Training)方式による実践教育を受け、医工融合分野を担う人材として育成されている。2014年度末現在、その数は約700名である。

 キヤノンの研究者117名が、京都大学の医学研究科・工学研究科・情報学研究科・薬学研究科・再生医科学研究所の研究者との協働研究に従事しており、大学側の教員・研究者と融合して研究開発を進めている。その結果、企業人としての専門性に加えて、医工融合分野において開発研究を担うことができる研究者・技術者が効果的に育成されている。